年度末です。

卒業式に合わせ、卒業生1人ひとりに、栞を作りました。
卒業生のための栞には毎年 メッセージ性のある言葉を添えます。
もう一校では、秋の読書週間で先生方に書いて頂いていたおススメ本の紹介に書かれたメッセージをカードにして贈りました。
数の多さに挫けそうになりますが、子ども達が進学した先、生活はすっかり変わってしまう、それを思うと、ささやかなながらエールを送りたくなるのです。
小学校卒業は、ある意味子ども時代の終わりです。

成績、スポーツは全て競争世界でのこと。
彼らは自分達の中の葛藤だけでなく、周りからの評価の中で生きていかなくてはなりません。
 幸せだった(と思いたい)彼らの子ども時代の思い出は、多い方がいい。
いつか大人になった時、支えになるように。
 
今年度は小学校2校共、みんな良く読みました。特に多く読んだ子達の表彰状、目標冊数に到達した子達のメダル、200人分はゆうに超えてしまったので週末は持ち帰って作業です。

数字も大切ですが、読書は量より質。
但し小学校では量も大切だと思っています。
 
私は教員免許は英語で取っているのですが、昔、1つの方法として英字新聞を斜めに読んで大意を掴む訓練(?)を通じて英語を学びました。この経験は子どもと読書の関係を考える時にとても役に立っています。
 
全てを一度に理解できなくても大意をつかむコツは、読む量を増やさなければ掴めません。
とはいえ、1年間毎週司書がいる日に図書室に来館していたクラスは、良質な本を見事に選んで読むようになりました。借りた本をじっくり読んでいるのも特徴的です。
 
このクラス、賞状もメダルも1人も貰えませんが、私の中では1番褒めてあげたい。
 
あれこれとジレンマをかかえながら、せっせとご褒美を作っているのです。