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 『大人問題』五味太郎
おとな は もんだい
おとな が もんだい
おとな の もんだい =
子供問題の裏返し、と表紙は示唆しています。
『服装の乱れは心の乱れ』と言う大人に、五味太郎は『心は乱れるためにあると思います』とバッサバッサ。

常々自分が思っていながらしていること(子どもに絵本を読んで聞かせる) について

 「絵本の読み聞かせ」というものが嫌いです。ただなんとなく嫌いだったのですが、それはどうやら目上の者が目下の者へレクチャーする、説法するというニュアンスが「読み聞かせ」という言葉にあるからなんだと思います。偉そうに‥‥という感じがあるからです。

全く仰る通りです。
ここがジレンマなんです。
3、4年生からは本の紹介にとどめて良いのではないかと本気で思います。
本当はそれすらしなくても良いのが1番良いのかも?

私自身は親から絵本を読んでもらったことはありませんでしたし、本を読んでしまう自分を、「業」とすら思ってきました。
ゲームと同じで、ついやってしまうという。

私が子どもの頃はまだ、本ばっかり読んでないで外で遊びなさい、でしたから。

時代は変わったと思います。

一生懸命読んでいる司書を無視して(笑笑)自分が読みたい本を読んでいる子がクラスに必ず1人や2人いるわけですが、私の場合、この子達の反応が「読み聞かされる側の正直な気分」ではないかと思っています。
なので、その子達が読んでいる途中で「何事か?」と寄って来てしばらく聞いて、また自分の居場所に戻る時が、私の中ではちょっとしたご褒美だったりします。

「生徒のために本を読む」ましてや「何かを伝えたい」だなんて、何かフィットしません。

「この本面白かったよー」くらいで読んでもいいし、読まなくてもいい。


五味太郎さんの『大人問題』、肩肘はらずに読んで楽しいこと請け合いです。