『いえのおばけずかん』斉藤洋/講談社

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 修理本がたまっていて気になっていましたが、今日は来館のクラスが少ないので本の修理ができました。
除籍になる本もありますが、できるだけ読めるうちは修理して書架に戻したいのです。

来館児童で ごった返す日は無理ですが、本の修理は子ども達のいる休み時間にすることもあります。
何故か子ども達は本を修理 していると嬉しいようで、修理の仕方に興味あるというより、本がまた綺麗に蘇ることそのものに、違った心の動かされ方をしているようなのです。

私の手元を見ながら、『本を治せるの?』 と聞いたかと思うと、自分の身の上話を始める女子。
 
『いつも修理してるの?』 と聞いて、他に壊れた本を探してくる男子。

修理しながら子ども達と話したり、その本をざっと読むのは楽しみです。

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この『いえのおばけずかん』には見慣れたおばけもいれば、いやこれ昔からいたおばけじゃないよね、というおばけまで、多彩に紹介されています。

面白かったのが『ふきけしばばあ』、『ベランダばばあ』。

現代のおばけは常夜灯や家庭の電気を『吹き消す』ことなく、手でパチパチと消してしまいます。

『でも大丈夫』このずかんは、どんなおばけにも対処できるよう、親切に教えてくれるのです。

『ベランダばばあ』もですが、まじめに教育的なのがちょっと笑えます。

低学年の『おばけ好き』にちょうど良いシリーズです。