アリスの同類

図書室からはじまる、冒険

9類

『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』


ヴァン・ゴッホ・カフェ
シンシア ライラント
偕成社
1996-11-01




『ヴァン・ゴッホ・カフェ』シンシア・ライラント著

この本は初任校の書架でタイトルを見た時からずっと気になっていました。
 
仕事も順調に片付いてきて、ようやくこの本を読む時が来たと思い、隙間時間に読み終えました。

 
カンザス州の平野に立つカフェには、様々な人が行き交い、魔法が起きます。

忌野清志郎は歌に描き、又吉直樹も小説にその名を記した『ゴッホ』。
 
又吉が『人間』に登場させた『夜のカフェテラス』は、昔美大を目指した頃の憧れを思い出させます。
 
この本は連作短編。
 
『スター』、『作家志望の男』を読むと、映像化されてはいないかとネットを調べたくなります。
 
ノラ・ジョーンズとジュード・ロウの『マイ・ブルーベリー・ナイツ』と『バクダッド・カフェ』の間くらいの。

 
私にも『ヴァン・ゴッホ・カフェ』の魔法が待っているといいな。

『いろんな人の俳句』




 『いろんな人の俳句  うしろすがた』村井康司編/岩崎書店

今日はこの本に呼ばれました。
 
子どもとその周りの風景を中心にした俳句が集められています。
 
絵が大好き。そして、俳句そのものが面白い。

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新美南吉『かげ』

『かげ』
 
アンデルセンの短編『影』には驚いたものですが、新美南吉にも同じタイトルの短編がありました。
 
主人公はカラスです。

まさかオチがあの一文とは‥。
 
カラスの不吉さが強調されていたわけでもなく、最後の最後でストン、と落とされたのも小気味よくはありましたが。

 
あれこれ読み込んでいくと、『手ぶくろを買いに』の描写が如何に優れていたかがよくわかります。
 
『出来るだけ悲しくならない新美南吉』を探す旅に出ています。

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あるでしょうか?ないでしょうか?『ビワの実』

ビワの実 (坪田譲治名作選)
坪田 譲治
小峰書店
2005-02-01



坪田譲治名作選「ビワの実」。
 
意外にもファンタジーで、驚きました。
 
表題作の「ビワの実」を読んでみると、たったひとつの果物の実から、
 
「あるでしょうか?   ないでしょうか?   どっちでしょうか?」

というラストに向かって、木こりの日常がファンタジーへと変遷していく描写がなんとも可笑しい小編です。

 

『ピアスの星』レファレンス

ピアスの星
赤羽 じゅんこ
くもん出版
2011-12-01



『ピアスの星』赤羽じゅんこ/作
 
何故だか忙しい理由のひとつはレファレンスのための本を読むからです。

 
小学5年男子は、初めて出会う、ロマンチックな本読み番長。

『ツバキ文具店』辺りや村山早紀さんのシリーズなら、すぐに喜んで読むでしょう。

が、小学校の図書室には青い鳥やつばさ文庫あたりが精一杯。図書室の『かがみの孤城』を読んでしまったと聞いて『ほんとに⁉️』と思わず返すと、『あ、でもまだ1回しか読んでませんけどっ』。
 
なのにハリーポッターもミステリもSFも海外児童文学にも手を伸ばそうとしない彼のレファレンスに手を焼いています。
 
図書室にあって彼が読んでいない日本のジュブナイル小説を探しては一応自分も読んでみて勧めるようにしています。が、そろそろネタも尽きてきました。
 
彼は廣島玲子が好きなので、次の選書でまた何冊か入れておくようにしなくては。
 
早く中学校に行ってほしいけれど、今しか読めない本もあるからなぁ。と、男子なだけに非常に悩ましいところです。
 
ちなみに『ピアスの星』は読んでおいて正解でした。

小学男子には読ませられない女子ネタガガガっ‼️


 
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